yujitakeuchiのブログ

子供の事とか、読んだ本とか、観た映画とか。ただの日記

戦国時代好きの僕にとってはゲームオブスローンズはまさにツボだった。

いよいよ次回で最終章となるらしい、大ヒットドラマゲームオブスローンズ、以前から大ファンなのだけど、第7章も完結という事でもう一度最初から見返している。

 

僕は物心ついた頃から戦国時代をテーマにしたお話が大好きだった。これは大河ドラマ黒澤明監督の戦国時代をテーマにした映画をよく観ていた親父の影響だと思う。大人になった今も、NHK大河ドラマは戦国時代がテーマとなると欠かさず観ているし、戦国期をテーマにした歴史小説は相当な量を読んでいると思う。

 

何というかあの時代をテーマにした物語の、人間の欲望がストレートに表現された、物事に綺麗事の薄皮が張り付いていない、本当の意味で人間が素直に生きている感じがたまらなく好きなのだ。そこには人間の汚い面や血なまぐさい面がはっきりと描かれているけど、それでも何故だかそこで起こった事はとても清々しい。

 

ゲームオブスローンズは、そんな僕にとってはまさにツボの中のツボだった。

 

陰謀という陰謀が渦巻き、一般的に現代の価値観でいう善人なんてほとんど出てこない、それでも最大限にディティールを作り込まれた全てのキャラクター達が、僕にとってはみんなとてつもなくカッコ良く見えるのだ。主人公のジョンにすげー理不尽に意地悪ばかりしてくるナイツ・ウォッチのアリザーソーンや、最初から最後まで汚い策謀ばかりしているベイリッシュ公でさえ、僕にとっては最高にカッコいいのだ。

 

ちなみにゲームオブスローンズは、前半はそういう歴史大作的な面が強くて、中世的な世界観が好きな人なら絶対に楽しめる作品だと思う。しかし物語は後半に行くにつれて本来の物語のジャンルであるファンタジーの世界観が前面に出てくる、そしてそれはそれでとんでもなく面白いのだ。丹念に作り込まれたリアルな世界観に、徐々に侵食してくる非日常が、観ている側からしたら何の違和感もなく徐々に混ざり合ってくる。そしてその世界においては、それはしっかりと違和感を伴った非日常として表現されているのだ、こんな作品はちょっと他には無いんじゃないだろうか?

 

 

 

それにしても、話はちょっと変わるけれど、この物凄い金額の制作費を潤沢に使える海外ドラマの制作環境で、日本の戦国期を自分の好きな日本人の歴史作家が脚本を担当して制作したら、どんなに素晴らしいだろうと思う。まぁ作っても資金の回収が出来ないだろうから実現は絶対にしないだろうけど、よく夢想してしまう。